2017.11.30 11:37色違いのポケモンが欲しい 前編 前回、ギリギリの戦いをしてなんとかポケモンリーグを制覇してチャンピオンになり、無事ストーリークリアした良人さん。 今日は俺たち少年探偵団のメンバーの中で、俺と逸美ちゃん、ノノちゃん、鈴ちゃんが探偵事務所に来ていて、そこに良人さんもやってきた。「やあ。開くん」「こんにちは」 良人さんはキョロキョロと見回して、「あれ? 凪くんはいないの?」...
2017.11.30 11:28ラブコメができない二人のデートを尾行する話 当日編 前回、鈴ちゃんが凪を博物館に誘った。 そこで俺と逸美ちゃんはふたりが問題なく過ごせるか確認するため、ふたりの尾行をすることになった次第である。「今日は鈴ちゃん、楽しめるかな?」 逸美ちゃんに聞かれるが、俺もなんて答えるか悩む。「まあ、大丈夫だよ。なんだかんだいつも凪に振り回されてるけど楽しそうだし、退屈はしないと思うよ」「そうよね」 鈴...
2017.11.29 10:55ラブコメができない二人のデートを尾行する話 約束編 探偵事務所にて。 俺と逸美ちゃん、凪と鈴ちゃん、その四人が俺たち少年探偵団のたまり場である和室でくつろいでいた。 ふと思い出したように鈴ちゃんが言った。「そうだ。あの、みなさん博物館は興味ありますか?」「あるよ」 と、凪が即答する。 しかし鈴ちゃんは俺と逸美ちゃんのほうだけ見て、凪の言葉には返さない。「わたし、博物館好き~」「俺も興味あ...
2017.11.28 12:07朝の星座占いはよく当たる いつも通り探偵事務所で逸美ちゃんとのんびり過ごしていると、ウキウキした様子の鈴ちゃんがやってきた。 ただ楽しそうというより、わくわくしているような感じだ。 逸美ちゃんが聞いた。「なにかいいことあったの? 鈴ちゃん」「そんな風に見えます?」「ニヤニヤしてるから~」「ニヤニヤはしてませんっ」 つっこむときはちゃんとつっこむんだな。 俺も気に...
2017.11.27 11:49昼寝 ある日探偵事務所で逸美ちゃんが船をこいでいた。 読書中に眠くなってしまったのである。「ふふっ」 俺より年上だから普段はお姉さんぶってるけど、本を開いたままお腹の上に乗せてうとうとしている姿はなんだか微笑ましい。 場所も和室だったので、布団を出してかけてあげることにした。風邪を引いたらかわいそうだしな。 襖を開けると、上の段にかけ布団が入...
2017.11.23 12:54ポケモンリーグへの挑戦 これまで、ポケモンセンターにノノちゃんを連れて行ってあげたことで、一緒にいた凪にポケットモンスターのゲームを買わされ、自分もゲームを始めることになった良人さん。 少年探偵団のメンバーもポケモンをやっているから、良人さんはみんなにアドバイスをもらいながら着実に進めていった。「あれ? イーブイの様子が……」 良人さんは真剣に画面を見ている。...
2017.11.23 12:38仕事終わりのラーメン「今日も働いたな~」 手を挙げて大きく伸びをする凪に言ってやる。「おまえはなにもしてないだろ」「そうですよ。してたのは邪魔だけですね」 と、鈴ちゃんも続ける。「言いがかりはよしてくれ。ぼくが情報を提供したおかげで、開が推理できたんだから。むしろ、全部ぼくのおかげと言っても言い過ぎじゃないね」 高説を垂れるように言う凪に、俺はジト目で教えて...
2017.11.22 13:46白熱、ポケモンバトル! 良人VSノノ 良人さんがゲーム・ポケットモンスターを始めた翌日。 月曜日。 俺は放課後、掃除が終わるとまっすぐ探偵事務所へ向かった。 昨日はまだレベル10も超えていなかった良人さんがどれだけ成長したのか、俺は楽しみに足を進める。 まあ、昨日の今日ではまだまだだろう。 そう思って探偵事務所に来てみると、そこに良人さんの姿はまだなかった。「開くん、いらっ...
2017.11.22 13:24お向かいさんが引っ越してきた 今日は休日。 俺は午前中からのんびりと探偵事務所で過ごしていた。 そして、逸美ちゃんお手製のお弁当をいっしょに食べて、もう午後になる。「いやぁ。こうなんにもない平和な日って最高だよね」 ぐっと腕を上げて背を伸ばす。「そうね。ヒマな一日、読書にふけって開くんとまったり探偵事務所で過ごすのって最高かも」「それを言うなら、日がな一日、だよ? ...
2017.11.21 14:31ポケモンと出会う この日、良人さんはポケットモンスターのゲームを始めた。 だが、まだゲーム冒頭の博士の説明を聞いて、主人公の性別と名前を設定しただけの段階である。 午後になり、ご飯も食べて、良人さんもようやく腰を落ち着けてゲームを始められた。 まだまだ導入部分だけど、順調に進めていっているようだ。 良人さんはニヤニヤしながらプレイしている。「おっ! よし...
2017.11.21 14:11作哉くんは怖い顔 俺は学校の帰り道を歩いていた。 信号を渡った先で、作哉くんとノノちゃんの二人が歩いているのが見えたので、声をかけようと手を挙げた。 が。 おーい、と俺が声をかけるその前に――。 作哉くんは、俺ではない別の誰かに声をかけられた。「キミ」「なんだ? オレになんか用か?」 すごい迫力(本人にとっては自然な顔)で振り返る作哉くん。 あれ? よく...
2017.11.20 15:24ポケモンを始める ポケットモンスターの世界へようこそ。 良人さんは、ポケットモンスターの世界に足を踏み入れた。 といっても、もちろんゲームを始めたという意味である。 昨日ポケモンセンターに行って本体とソフトを購入した良人さんは、今日ポケモンを始めるのだ。 場所はいつも通り探偵事務所。 和室には、少年探偵団のメンバー六人と良人さんがいた。 今日は日曜日。 ...